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ダイオードの発熱 [電子工作実験]

diode01.jpg
pioneerパワーアンプM-22の整流ダイオードが発熱するのでいろいろ変えてみた。
オリジナルは、30D2。これをFRDのER504、SiCのSCS106AGでためしたところ、ER504で100度近く、SCS106AGに至っては、110度を超えました。
で、実際に確認してみることにした。
写真は、左から、30ED2 ER504 クールスタッフをつけたER504 SCS106AGです。

実験用電源は、ケンウッド PAR18-5です。
電流は、日置DT4282、温度は、METEX M-6000Hです。ただ、温度は、センサーであるK型熱電対の接し方が微妙に違うので、このような傾向と見てください。
で、
30D2に3A流したときは87度でした。
ER504に3A流すと、94度でした。
ところが、SCS106AGでは、2.5A流した時点で112度まであがり、熱電対を止めていたプラスチックが溶けかけていました。

ダイオードの発熱は、電流×Vfだそうです。
データシートはともかく、1A程度流したときのVfは、30D2 0.80V、 ER504 0.78V 、 SCS106Ag 1.10VとSCS106AGが高く出ました。
これがSCS106AGの発熱の高さでしょう。

あくまで予測ですが、30D2とER504との差は、固体の大きさがややER504の方が小さいためではないでしょうか。データシートでは、ER504のVfがやや高い目です。高温時のVfを計っておけば良かったと思います。

クールスタッフをつけたER504ですが、3A流したとき、75度、3.5Aで84度でした。

雑音のことを考えると、FRDやSBDが良いのですが、SBDは耐圧が低いうえ、逆流も多いという欠点もあります。それを解決したのが、SiCのSBDと理解していたのですが、Vfが高いという欠点があったようです。

某メーカーの説明で見たのですが、SiCのSBDfは数百Vの領域で使うことを推奨しており、それ以下はFRDを推奨していました。なんだか納得。

今回、M-22には、ER504にクールスタッフを貼り付けて使うことにします。

忘れてました。写真のメタルクラッド抵抗は、測定時にダイオードと直列に入れていましたが、これも80度くらいになります。うっかり触らないように。やけどします。
この手の実験は、自己責任で。

追記
参考書によると、ダイオードは、電流が増加するほどVfは高くなりますが、温度が高いほどVfは低くなります。
なので、電流が多いほど発熱しますが、暴走することは無いのでしょうね。
とはいえ、温度が高いと壊れますし、他の部品にも悪影響です。
どの程度で使うかは、結局経験なのでしょうか。
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