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KENWOOD 直流安定化電源 PAR18-5 [電子工作]

PAR18-5-1.jpg
実験用にCVCC安定化電源が欲しかったので、さがしていたら、
「通電しません、ジャンク」の安定化電源がオクに出ていた。

全く動かないのなら、ヒューズか何らかの設定が違っているのだろうと落札してきた。

届いたので、まず様子見。

電源を入れると、「カチッ」とリレーの音。LEDの表示は点灯しない。切ると、また「カチッ」。
厳密に言うと、通電しない代物ではないな。
電源スイッチ以外のスイッチも反応している様子はない。
原因の一つは、CPUが乗った制御基板が動いていないと言うこと。
トランスからどの基板に電気を送っているか調べ、5Vのレギュレーター7805をさがす。
とりあえず、2カ所みっけ。
続いて、制御基板に5Vが供給されているか電圧を測る。1V以下。だめだこりゃ。
どの7805使っているかもわかった。
この機種は放熱のためにケースにねじ止めされているパワートランジスタや3端子レギュレーターは、
ハンダ付けではなく、ソケット付けなんですね。
ならば、新しい7805を仮付けできる。
やってみると、5V出るではないか。
7805の不良と決めつけて交換し、組み上げた。
スイッチを入れると、LEDが点灯した。
テスターで電圧が出ていることも確認できた。

あとは、負荷をつないで使えるかだな。

8オームのホーロー抵抗をつけて、電流の制限を0.5Aに設定。
電圧を徐々に上げていくと、4.0Vを超えようとしたところで、OVER LOAD のLEDが点滅し、それ以上に電圧は上がらなかった。
OKだな。
しかし、どうしてここの7805が壊れたのだろうか。いくら使い方が乱暴でもここに影響するとは思えないのだけど。 あり得るとすれば、リモート端子に規格外の何かをつけたのか。

しかし、YOKOGAWAの PR1851 とそっくりだな。

そうそう、TEXIOさんから取扱説明書(リモートコントロールの説明書も)を送っていただいた。
ありがとうございます。


追記
取り外した7805をテスト回路で動かして見ると、正常でした。
つまり、接触不良ですね。

マスターコントロールについて
複数台を通信でコントロールするモードは3種類ほどありますが、
マスターコントロールはPAR18-5が2台あればできます。
トラッキング動作させるときに便利です。
なお、PAR18-5間は6極2芯のモジュラーケーブルを使うのが安全です。

ついでに、パソコンからRS232Cでコントロールしたければ、
6極4芯ケーブルの片方のジャックをRS232C用のD-SUBコネクタに変換する必要があります。
制御ソフトはBASICなどの言語です。

まず、PAR18-5を電源オフの状態でモジュラーケーブルでつなぎます。
それぞれの個体のアドレス設定を行います。デフォルトは1です。
マスター機は0にする必要がありますので、
2台の場合は、マスター機のアドレスを0にするだけです。
そのまえに、すべてのPAR18-5の電圧、電流の表示を同じにしておいてください。重要です。
マスター機にしたいPAR18-5のAボタンを押しながら電源を入れます。
アドレス表示になりますので、ダイアルで0にします。
Aボタンを押すと通常表示に変わります。
スレーブ機が複数台の時は同様にアドレスを重複しないように設定します。
アドレスの設定が終われば、マスター機のダイアルを回すと通信が始まり、
連動して動くようになります。

とりあえずはこんなものかな。
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