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電解コンデンサのESRと発熱 [電子工作]

http://daisan.blog.so-net.ne.jp/2013-11-03
こちらで「照明器具の故障」ネタで書きましたが、気になったので、続きをこちらにします。

蛍光灯のインバーター基板がたまたま同じ物が4枚あり、電解コンデンサがそれぞれ傷んでいます。

痛み方は3種類に分かれます。
被服が縮み、頭がふくらんだ電解コンデンサをAとします。
被服が縮んだだけの電解コンデンサをBとします。
被服が縮み始めた電解コンデンサをCとします。
中古ですが、問題のない電解コンデンサをDとします。
A,B,Cの規格は、82uF 180Vです。Dは200uF 200Vです。いずれも、105度品です。
AのESRは、600オームを超え、容量も1uFとすかすかなので、実験には不参加です。
Bは、ESR、3オーム、容量72uF。
Cは、基板から外さなかったので、測定していません。
Dは、ESR、0.01オーム、容量210uFです。
ここでの測定には、DE-5000を使いました。

B.C.Dの電解コンデンサがついたインバーター基板で同時に20分ほど点灯させてみました。
ここで温度測定と行きたいのですが、シンワ 放射温度計73010では、はかっている対象がもう一つはっきりせず、測定された数値に意味がないように思いますが、順序はわかります。

D.C.Bの順で高くなっているのがわかりました。

http://www.nfcorp.co.jp/techinfo/dictionary/052.html
ここに書いてあるとおり、ESRが上昇すると、発熱が多くなり、ますます寿命を縮めるのでしょう。
(コンデンサは、基本、直流は通しませんので、リップル分が多いと発熱します。)
電源用電解コンデンサが低ESRと書いてある意味がここにあると思います。

ハンダクラックも、金属の熱膨張率の違いによるひずみから割れが広がります。

さて、早急に電解コンデンサを交換しなければ。

ただし、古い器具は、その熱により、トランスの絶縁も弱っている可能性がありますので、
単なるまねはしないでください。事故責任は自己責任です。

メガも買っておこうかな。
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