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トランジスタの基礎的実験1 [電子工作実験]

まあ、こんなことは滅多にしないと思います。
プログラマブルDCジェネレータのTR6142とCVCC電源のPW18-2が手に入ったのでやってみました。
もっとも、中古ですが。まあ、それなりに動いているみたいです。
トランジスタの2SC1815のベース電圧とコレクタ電流の相関関係です。
実験は、トランジスタのみで、抵抗は使っていません。まあ、電源装置の内部抵抗は無視ですが。

2SC1815は、コレクタに150mA流せますが、コレクタ損失が400mWとなっています。
コレクタ-エミッタ間電圧を5Vにするつもりなので、150mA流せると言っても、
80mA以下で実験することにしました。

エミッタ電圧は、0.55Vから0.76Vまで変化させました。

0.55Vの時は、0.0mAでしたが、
0.56Vで0.01mAと流れ始めました。
0.66Vで0.90mAだったのが、
0.67Vで1.34mAと1mAを超えました。
このあたりから、0.01V刻みで、
1.98mA、2.95mA、4.33mA、6.33mA、11.2mA、16.5mA、23.9mA、33.5mA、45mA
とぐんぐん増加していきます。これ以上は、80mAを超えそうなので止めました。
ここから先は、急上昇するのでしょうね。破壊に向けてまっしぐら。データシート通りです。
ただ、0.68V、1.98mAあたりから電流の変化が不安定になってきました。

それは、ゆっくりとですが、見ているうちに電流が上昇していきます。
0.71Vの時は6.33mAと記録していますが、放っておくと、8.2mAまで上昇しました。
トランジスタを指で触ると電流は下がります。
電流による発熱でトランジスタの温度が上昇し、それに伴い、電流も上昇するのでしょう。

つまり、このあたりは、増幅率は大きいものの、温度による電流変化も大きいと言うことでしょうか。


さて、つぎに、ベース電圧を0.65Vに固定し、コレクタ-エミッタ間電圧を変化させます。
結果からですが、0.16Vの時0.60mAで、18Vで0.73mAでした。
物の本によると、これを定電流特性と言っていますので、ほとんど変化がないと読むべきなのでしょう。
仮に、コレクタに1kオームの抵抗がつながっていたとして、
この電流の変化による電圧の変化は、0.13Vにすぎません。
きっと、それ以外の要因(たとえば温度とか)による変化の方が大きいのでしょう。


まとめ
BE電圧が0.6V手前からコレクタ電流が流れ始め、0.7V手前から上昇カーブが急になり、
0.7V後半でコレクタ電流はトランジスタの破壊領域に入る。
つまり、BE電圧は、0.65V前後で使えと言うことか。
コレクタ電流は、温度上昇とともに上昇する。

BE電圧を一定とした場合、コレクタ電流は、CE電圧にかかわらず、ほぼ一定になる。
コレクタ電流は、定電流特性を示すということか。

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